【競馬予想】札幌記念の各馬短評!

 お久しぶりです、ちょっと先週今週と夏バテ的な何かで体調を崩していましてロクにブログの更新もできない状況でした…すいませんm(_ _)m
 
 京都市って盆地なのですごい熱気が篭るんですね、もう外にまともに出るのもしんどいような状況で笑。アスファルトの照り返しもすごいので中華鍋で蒸し焼きにされているような気分、皆さんも夏に京都に観光に来る際にはお気をつけくださいね…
 
 そういう訳で代わりと言っては何ですが、ちょうど今週末はメンバーの揃うレースが札幌でも小倉でも開催されるということで拡大版として2重賞の予想をお届けしたいと思います。

 で、実は今週末旅行で北海道に行く予定でして何と札幌記念にも現地参戦する予定なのです( ^ω^ )僕としては一層気合が入っている訳でして週の前半のうちに各馬の短評を上げておこうかなと(答案の方も明日書く予定をしていますよ_φ( ̄ー ̄ )

【レース全体について】

 札幌記念は札幌芝2000mで行われるG2レース。コース形状としては全体として平坦なコースで、直線は300mもなく3、4角部分に大きなカーブがあるという形状。コーナーの角度自体は急ではないので3角入りの時点でもスピードに乗りやすい。コーナー地点では上がりきるというよりは直線でもう一足という展開になることもしばしば。中山2500の有馬記念的なイメージ。

 枠、馬場や天気次第でもありますが、今年は逃げ馬がエイシンティンクルかロードヴァンドールといったところなのでそんな緩い流れになることがないだろうという感じ。番手にクロコスミアやステイがついていく。フィエールマン、ワグやブラストといった有力各馬は後ろからになるという想定です。

 個人的な注目点は2点ありまして、1点目は、逃げる2頭がどのくらい離して逃げるのかという点。両方とも後ろからどうこうという馬ではないですし、逃げてなんぼの馬なのでできれば番手以下を引き離して逃げて欲しいところなのですが…(番手想定のクロコスミアもできればスローが望ましいという馬ですしね、ステイ中谷も積極的にいくかというと疑問符がつきます)ロードの鞍上は横山武騎手ですし今年のダービーで見せたような積極的な逃げを打ってある程度のリードを持った状態で3角に入って欲しいと思っています。

 2点目としては、1点目ともかぶるところではあるのですがおそらく個人的な感覚としてなのですが、逃げ馬が引き離している場合と縦長ではあっても一列の馬群をなしている場合では仕掛けどころが異なるだろうという点。前者の場合、引き離されている番手以下の馬は当然逃げ馬を捕まえに行かなければならない訳ですから仕掛も早くなりやすい。このパターンはしばしば見られるパターンではありますが、例えば昨年の有馬記念なんかは逃げたキセキが引き離していたことから番手のミッキーロケット以下は早めに捕まえに動かなければならなかった。そうすると直線ではもう一足を使う余裕は無くなることになるので完全な持続力勝負になる訳です。一方、後者の場合、コース形状等から早めにスピードに乗りやすくはなるが馬群全体で動いているのでまだ直線で加速する余力を持つことになるので直線で加速する一足を求められやすくなる。

 (逃げ馬が離して逃げる前提ですが)以上の2点を踏まえると、今のところの自分の予想としては離して逃げるエイシンとロードを番手クロコスミア、ステイ以下が捕まえにいくかなという形。番手以下は実質スローからの持続力を要求される展開になりやすく直線での一足は要求されないのではないかと思います。コーナー部分からのロングスパートになりますので当然内を立ち回れる馬は有利かなと思います(まあこの辺は枠順発表以降でないとどうしようもないのですが)。

 もう一つ、今回のメンバー構成の特徴として後ろの馬に有力馬が固まっているという点。個人的な印象としてこの状況2017皐月賞に近いものがあるのではないかと思います。何が言いたいかというと、あの時も有力馬のワグネリアンステルヴィオ、キタノコマンドールが軒並み後方にいた馬で、加えてアイトーン、ダブルシャープ、ジェネラーレウーノが番手以下を離して逃げていたわけです。結局、後方有力各馬はお互いを牽制試合って仕掛けが遅れてしまい、前にいた馬たちが残ってしまったわけですね。今回も同じように仕掛けが遅れてしまうことがあり得るかもしれないかなと考えています。

 レース全体の考察はこの辺にしてここからは出走各馬の考察に移ろうと思います。サトノティターンエルムSに出走しておりおそらく出走しないかなと思いますのでそれ以外の馬を対象としています。

【出走各馬考察】

エイシンティンクル(勝浦騎手)
 この馬のイメージはクイーンSの予想記事でも書いたように基本的には去年の関屋記念のイメージで高速馬場で連続して速い脚を使うイメージ。典型的なマイラーというかもう少し短いほうがいいくらいだと思います。ですので、洋芝の札幌、しかも2000というのは個人的には全く合わないイメージです。

・クルーガー(丸山騎手)
 正直、ここ最近日本を走っていないのでよくわからない。マイラーズCのイメージや京都金杯のイメージで行けばまぁ適正的にはあっているのかなあと思うのですが…レベル的には一昨年のMCSでも完敗ですしこれならペルシアンナイトでもと思ったり。押さえておいても良いかなという感じです。

・クロコスミア(戸崎騎手)
 クロコスミアのイメージは2度のエリザベス女王杯2着があるように基本的には先行力を生かしてスローに持ち込んで直線に一足を使って抜け出していくイメージ。府中牝馬を勝った時もそのような感じですからね。だからこそ未だに解せないのは前走のVMで前半あれだけ速い流れ(アエロリットが作り出した45秒をきるペース)は間違いなく合わなかったはずだし、後半にしてもあんなに長く脚を維持できるのかという疑問が。とりあえずのところはVMは内を通った馬が軒並み台頭しているので外を通った馬がしんどくなり相対的に浮上しただけで本質的なイメージとは違うということにしています。これが合っているのかは分かりませんが…

・ゴーフォザサミット(石橋騎手)
 エタリオウを破った青葉賞以降は勝利に見放されているこの馬ですが、近走の目黒記念日経賞では掲示板を確保。青葉賞の頃のイメージではスローから速いラップを持続させることができるタイプかなと思っていたのですが前走の目黒記念では平均ペースの中積極的にポジションを取って行って惜しい4着。前半もある程度であれば無理が効くというところを見せました。今回もポジションを取っていけば怖い部分はあるかなと思いますが如何せん今回のメンツ、2000mで積極的にポジションを取れるか分かりませんし取れなかった場合には力は劣ると考えられるので狙いとしては弱め。蛯名騎手からポジションの意識が高い石橋騎手に変わっているのはいいと思うんですけどね…

・サクラアンプルール横山典騎手)
 一昨年の札幌記念勝ち馬で3年連続の参戦。前走は色々度外視するのが妥当なので、他のレースについてみると今年の日経賞で見せたようにスローからのロングスパート勝負になってもある程度のものを見せてくる馬ですし、昨年の日経賞では直線での一足を求められた展開でも食い込んでくる馬。まあ相手関係を冷静に判断して一線級にいるとは言い難いのですが、流れた中でも脚を使うことができるので前目内枠の条件が揃えば怖い一頭ではあるかなと思っています。

・サングレーザー(岩田騎手)
 昨年の札幌記念の勝ち馬ですが、この馬のイメージはどちらかというとこのイメージではなく天皇賞・秋マイラーズCのイメージ。エイシンティンクルの強化版のイメージといえば分かりやすいでしょうか。昨年の札幌記念はHペース製造機のアポジーが2秒ハイのレースにしたこともあって前にいた馬は軒並み崩れているので完全な展開利で決まったレースだと考えています。なので本質的に合うとはいえないかなと思うのですが、一昨年のMCSの3着でもある程度はやれているので洋芝での持続力勝負でもある程度の勝負はできるのかなと思っています。

・ステイフーリッシュ(中谷騎手)
 すっかりG3常連となったこの馬、函館記念鳴尾記念中山金杯と今回想定している展開でも安定感が目立つ一頭なので適正としてはバッチリはまっているといえそうな馬。あとは相手関係ですが強敵が揃う今回に関しては前半もう少し攻める必要があると思います。同じ位置からの勝負では難しいと思うので…先行力自体はあるのであとは鞍上次第といったところですが函館記念でもマイネルファンロンにあっさりポジションを譲ってしまいましたし積極性に欠けるかなぁというのが本音。

・ナイトオブナイツ(池添騎手)
 この馬に関しては一言で笑(ごめんなさいm(._.)m)先行力もないので純粋に有力各馬の後ろから差してくるというのは難しいと思います。消す予定です。

・フィエールマン(ルメール騎手)
 凱旋門賞の前哨戦としてこのレースを選択したとのことなのですが、不安点としては2点あります。まず1点目は単純に状態面というがどのくらい仕上がっているのかということ。2点目は直線での一足の加速を求められず、3角からのロングスパート勝負になった時にどこまで対応できるかという点。後者の点に関してですがフィエールマン自体は実は純粋なロングスパート勝負というのは経験していなくて天皇賞・春でもAJCCでも菊花賞でも直線での加速が求められる流れなんですよね(詳しくはレースラップを見てもらえばわかると思います)。ラジニケ賞の感じから流行れそうなんですが…まぁその2点とレース全体考察の部分でかいた仕掛け遅れ以外は不安点はないとは思います。

・ブラストワンピース(川田騎手)
 現段階で本命にしようかなと迷っている馬その1。もちろん去年の有馬記念のパフォーマンスが前提となっていてレース全体で流れた中で後半ロングスパート勝負になって外から正攻法でねじ伏せていてレイデオロの追撃も振り切ってということでその展開では現役トップレベルにあると言えると思います。大阪杯も内が伸びて外が全滅していることからある程度の言い訳が効くと。ただ問題が前走の目黒記念。高速馬場での前半流れた中での後半も速いラップを持続するレース。何がダメだったのかを考える必要がありますが、考えられるのは斤量か高速馬場か。高速馬場はダービーでクリアしているような気がするんですけど、目黒記念の場合、前半が速かったのか?と思ったり、でも毎日杯は走れてるしなぁと思ったり。ちょっと分からないですけど洋芝自体は前走よりも条件としては良化するのでぜひオススメしたい1頭です。

ペルシアンナイト(Mデムーロ騎手)
 現段階で本命にしようかなと思っている馬その2。ここ数走、いいところがないこの馬ですが、前走はスタート直後の不利が大きかったですし、大阪杯も外を回された上、最後は追われていないので11着という着順よりはという感じ。もともとは一昨年のMCS1着や昨年の2着があるように力のいる馬場での持続力勝負には定評のある1頭。金鯱賞でも悪くはないのですが、加速性能がやや鈍い印象なので早めの仕掛けは大歓迎ということで想定する流れには合うかなと思います。ただ不安点としては、休み明け走らないという点(実は今書いてて思い出しました)。枠順含めそこらへんを総合的に考慮していきたいですね。

・ランフォザローゼス(藤岡佑騎手)
 まず世代間レベルの問題が前提としてあって、その上で世代内レベルの問題もある一頭。馬自体の適正としてはステイフーリッシュと似たところがあると思っていて3歳版ステイだと思います。まず世代間レベルの問題については、今のところ中距離重賞で3歳は出ていませんし測りにくいというのが正直なところ。次に世代間レベルの問題についてですが、この馬が2着の青葉賞京成杯の勝ち馬のリオンリオンやラストドラフトがクラシック路線で目立った活躍ができていないし、この馬自身もダービーでロングスパート勝負になる中で上位とは見劣る7着。強くは推せないというのが正直な評価です。

・ロードヴァンドール(横山武騎手)
 穴目で狙おうかなと思っている馬。七夕賞阪神大賞典でもそうだったのですが力のいる馬場でハイペースで逃げてもしぶとく伸び続けることができる馬で、逃げ馬自体があまりいない今回のレースで楽に後ろを離して逃げれば、もしかしたらあるのかな…と感じさせる一頭。去年のように明らかなハイペースにならず、後方各馬も牽制し会えば十分あってもと思います。

ワグネリアン(福永騎手)
 昨年のダービー馬、有力馬の3頭の中では一番嫌いたいかなと思っている馬。今回はこの馬を切れるかどうかも予想の大きなポイントになると。切りたいと思っている理由としてはまずダービーと神戸新聞杯の勝ち方がこの馬のイメージでスローバランスから高速馬場で速いラップを連続するイメージ。大阪杯はそのイメージを持っていてワグネリアンは無印にしたのですが結局3着に来られてしまいました。ただ逆にいうと外の馬が全滅している中で内を立ち回ってきたにも関わらずアルアインには完敗しているわけで今回も馬場は適正的に合わないと思っているしレースバランスとしても合わないかなと思っています。思い出してもらいたいのは上記でも触れた皐月賞で仕掛けが遅れたにはせよステルヴィオの伸びに見劣っていたのでそもそも適正的にあっていなかったのではないかと考えています。

【今のところの予想】
 加速がいらない純粋なロングスパート勝負になるのならブラスト、ペルシアン、穴目でロードあたりを狙いたい。逆に、加速が求められる流れになるのなら、フィエールマン、クロコスミア、穴目でサクラアンプルールを狙いたい。また枠順が出てから色々考えます。